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​腎臓疾患

腎臓は体内の老廃物を排泄したり、体内環境を一定に整えたり、血液や骨に関するホルモンを産生しています。

​そのため、腎臓に疾患が起こると、体内に有害な物質が残ってしまったり、血圧の調整ができず高血圧になったり、赤血球の産生を促すホルモン分泌ができず、貧血を引き起こしたりします。

腎臓疾患は自覚症状がないケースが多く、一度悪化すると回復することが難しい臓器です。また腎臓が不全になると、様々な臓器に異常を及ぼすことになります。

​定期的な尿検査を受けることをオススメします。

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慢性腎臓病(CKD:Chronic Kidney Disease)

慢性腎臓病(CKD)とは、腎障害を表す所見や腎機能低下が慢性的に続いている状態で、放置したまま悪化すると、腎不全となり、人工透析や腎移植をしなければなりません。

CKDは日本人のうち約1,330万人(成人の8人に1人)がCKDと言われており、「新たな国民病」となっています。

CKDは様々な症状が出てきます。夜間の尿の量が増加したり、むくみ、高血圧などが起こります。また老廃物が体の中に溜まると、疲労感や食欲不振、吐き気、頭痛なども現れることがあります。

ただ初期の段階では自覚症状がないため、発見することが難しく、悪くなってしまうケースが多い疾患です。早期発見、早期治療することが大切ですので、ぜひ一度検査してみてください。

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慢性腎臓病(CKD)の治療法

​運動療法

CKD患者さんは、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を合併している場合があります。

合併している疾患や状態によっては、運動療法を制限する必要があり、場合によっては運動療法が禁忌になることもあります。運動を始める前に、どの程度の運動が可能か医師に相談し無理のない運動を心がけましょう。

CKD患者さんに勧められる運動の種類は、有酸素運動、レジスタンス運動があります。洗濯、庭いじりなどの家事も立派な運動です。

​※レジスタンス運動:ダンベル運動やスクワット、腹筋、腕立て伏せなどの、筋肉に抵抗(レジスタンス)をかける動作を繰り返し行う運動。

薬物療法

残された腎機能を守るため、また腎臓の働きを補い、合併症を防ぐために、さまざまな薬が用いられます。

降圧剤

腎臓は、血圧調整に重要な役割を担っています。CKDは高血圧の原因となりますが、高血圧もCKDを悪化させるため、血圧のコントロールはきわめて重要です​。

赤血球造血刺激因子製剤

血液を造るホルモンの生産量が減少するため、貧血を発症(腎性貧血)します。これを造血ホルモン剤である赤血球造血刺激因子製剤(ESA)を注射で補います。月に1~2回の注射治療になります。

経口吸着炭素製剤

腎臓機能が低下すると毒素を体外へ排泄できなくなってしまい、その毒素が蓄積すると尿毒症を発症してしまうため経口吸着炭素製剤を活用し改善させることができます。活性炭によって食事中の毒素をあらかじめ吸着させるものです。

​当院では患者さんに合わせて、栄養士による栄養指導も行っております。詳しくはこちら

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